平成9年度 教授要目(シラバス,1997年度)
E学科 3学年 |
電 磁 気 [磁気] Electro-magnetism |
必修 | 2単位 通年週2時間 |
若 松 勝 寿 Masatoshi Wakamatsu |
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【内容と目標】 電磁界をベクトル量で記述することにより理論を体系的に把握できるよう教授する。演習問題を解く ことによって理解力と解析力を身に付けさせる。最初に、ベクトルの微分と積分を把握させた後、真 空中と誘電体中の静電界を中心に教授する。講義の主な項目は次のとおりである。 1.ベクトル解析 2.真空中の電荷,電界と電位の関係 3.導体系の電荷と電位 4.誘電体中の電界と電位 5.定常電流界の電界と電流密度 6.電界と電位の特殊計算 【教科書等】 電磁気学ノート(コロナ社)藤田広一著 ,レジメと演習問題はプリント 【評価方法】 年間4回の定期試験(70%)と出欠席を含めた受講態度・学習意欲とレポート(30%)で評価する。 | ||||
授 業 計 画 | ||||
第 1週:1−1 電磁気とベクトル,ベクトルの基礎,スカラー積とベクトル積 第 2週:1−2 ベクトルの微分(1):偏微分とベクトル演算子,勾配 第 3週:1−3 ベクトルの微分(2):発散と回転 第 4週:1−4 ベクトルの積分:線積分と面積分,ベクトル解析のまとめ 第 5週:2−1 電荷とクーロンの法則,電界の強さの定義,電気力線とその性質 第 6週:2−2 点電荷によって生じる電界の強さ,電界の重ね合せ 第 7週:2−3 電荷分布による電界の強さの計算,電位の定義 第 8週:前 期 中 間 試 験 第 9週:2−4 点電荷によって生じる電位,電荷分布による電位の計算 第10週:2−5 電位と電界の関係,電気双極子 第11週:2−6 ガウスの定理,その証明と微分表示 第12週:2−7 ガウスの定理に関する例題 第13週:2−8 ラプラスの方程式とポアソンの方程式 第14週:2−9 真空中の静電界のまとめ 第15週:前 期 期 末 試 験 第16週:3−1 帯電導体の性質と静電容量 第17週:3−2 帯電導体系の電荷と電位,グリーンの相反定理とその系 第18週:3−3 電位係数と容量係数・誘導係数 第19週:3−4 導体系の電荷と電位のまとめ 第20週:4−1 誘電体と誘電率,分極と静電誘導 第21週:4−2 電束密度と電界の強さ,分極ベクトル 第22週:4−3 誘電体中の電界,誘電体媒質の異なる境界面での境界条件 第23週:後 期 中 間 試 験 第24週:5−1 オームの法則の微分表示と電流連続の式 第25週:5−2 ジュール熱と最小発熱定理 第26週:5−3 定常電流界と静電界の対応,電流界の境界条件 第27週:5−4 電流と抵抗,電界中の電子の運動 第28週:6−1 電気影像法,平面導体と点電荷 第29週:6−2 導体球と点電荷,静電界のまとめ 第30週:後 期 期 末 試 験 | ||||
[備 考] |